【永遠(とわ)なる叫び】



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尾崎豊 アルバム『誕生』



”天才の早すぎる死”

当時のメディアはこぞって

尾崎豊の壮絶な最期を取り上げた。



頭の中が真っ白になった僕は

駐車した車の中、助手席に座る彼女の横で

ハンドルを抱いて号泣した。



とはいえ当時の僕はせいぜい

1stと2ndアルバムくらいしか

もっておらずコンサートなどに

行くほどの熱狂ぶりでもなかった。



がその日を境に間違いなく僕の中の何かが変わった。



今思えば今の自分を形成する過程の中での

いい意味にもまた悪い意味にも非常に重要な

パーツになっている事件であったように思う。



大袈裟に聞こえるかもしれないが

僕のような客観的なファンでさえ

そんな有様ゆえ、熱狂的な

それこそ”信者”とさえ揶揄された人たちの

ショックは計り知れなかったであろう。



尾崎豊の『永遠の胸』

歌詞が全体的に重く難解ゆえ

噛み締めるように、噛み砕くように

聴いていた記憶がある。



”断崖の絶壁に立つように夜空を見上げる

今にも吸い込まれていきそうな空に叫んでみる…

何故生まれてきたの?

生まれたことに意味があり、僕を求めるものがあるなら”



歌い手としての尾崎豊、尾崎豊を求めるファン。

尾崎の詩の中に幾度となく出てくる”孤独”

孤独という影におびえながらも

ファンのためにそして自分のために歌い続けていく

そんな覚悟を表現したのだろうか。



尾崎の享年をとっくに越した僕は

いまだに生まれたことの意味を求めて

さまよっているようだが…





※写真は本文とは残念ながら無関係です。
気になった方、暇な方は以下にてご覧ください。
【ニュージーランド写真集300】
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大人の恋歌(こいうた)】



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鈴木雅之 アルバム『Martini』



僕がはたちもそこそこの時に手にした

鈴木雅之の『Martini』。



ロック全盛期の当時、尾崎豊や

外人アーティストを筆頭に

メッセージ色の強い詩や楽曲を好んで

(というより偏って)聞いていた僕が

何故このアルバムを買ったのかは

今となっては思い出すすべも無い。



当然のことながらこのアルバムは

僕の途上な感性に納まることはなく、

デート時のアイテム?になることすらなかった。



30を過ぎた僕がipodやitunesを通して

この熟睡していたアルバムを

聴くことになると、たまらなくのめり込んでしまった。

大人のラブソングを味わう資格を

ようやく授かった、そんな気分である。



中でも『Our Love Is Special 』は

鈴木雅之のアダルトで柔和な歌声と英語の歌詞が

非常にマッチしていて、しっとりと聴かせてくれる。



”Our love is special,so very special.

Don't you know that we are blessed?

To have so much happiness.”



シンプルだけどこんな素敵な言葉を

贈られたらどんな女性でも嬉しいのではないだろうか。





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【心臓わしづかみ】



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Superfly アルバム『Superfly』

音楽を聞き始めたころから

僕は歌詞に心を奪われることが多く

そうなると必然なのか

洋楽よりも邦楽、邦楽の中でも

圧倒的に男性アーティスト

その中でもロックがカテゴリ分けすると

大勢を占めていた。



裏を返せば

女性アーティストの作品に

接する機会はほとんどなく

そんな状況は最近の

CD買いあさり症候群(軽症)を

発症するまで続くこととなる。



で、Superflyである。

CMで流れていた『How Do I Survive?』に

興味をそそられ僕が手にした

アルバム『Superfly』(2ndは当時未発表)。



デビューアルバムにも関わらず

このアルバム自身(2ndもそうだが)すでに

ベストアルバムと謳っても違和感の

ない仕上がりの中



『マニフェスト』

”あなたの力を貸して頂戴!!”



パワフルに迫ってくる、そのわずか1フレーズで

まさに一筋の光が差し込む暗闇から伸びる

歌うことを使命とした彼女の腕が

僕の心の臓をわしづかみにして

捕らえられてしまったそんな気分である。



女性アーティストだとかそんな枠を超えた

新人(ではないけど)の新作にわくわくし続けたい、

そんなことを願う今日この頃である。




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【シュールな世界にひたる】



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長渕剛 アルバム『昭和』

僕の好きな曲で2つの『シェリー』がある。

ひとつは僕らの世代からおそらくは

若い世代にまで語り(歌い)継がれるであろう

尾崎豊の『シェリー』。



この曲に関しては改めて取り上げるとして

もうひとつ、強烈なメッセージ色の強い

尾崎のそれとは対極をなす

長渕剛の『シェリー』。



長渕といえば純粋(真っ白)でストレートな

フォークソング時代、ロック(黒)に転身し

今は…カリスマ的存在(真っ赤?)なのであろうか。

時の流れと共にカラーが変わっていっている

(あくまで僕のイメージだが)。

その長淵の作品の中でも異色を放っているのが

この作品である。



透き通った鮮やかなブルーが作品全体を色づける。

繰り返されるギターアルペジオとともに。



重力から解き放たれたかのように漂う2人。

幻想的な風景の中にいる『シェリー』とは

あるいは幻なのかもしれない。



”俺は目を細め両手で強く引き寄せると

まぶたを閉じてお前は風になる…”



つぶやくように”お前は風になる…”で

『シェリー』は儚く消えてゆく。



ソファなどで横たわり、まぶたを閉じて

このシュールな世界を心と身体で味わいたい一曲。




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【静寂の中にたたずむ別れ】



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浜田省吾 アルバム『Father's Son』

”自分の好きな歌(曲)を誰かに伝えたい”

…というテーマではじめると

自然に頭の中に浮かんでくる最初の曲が

浜田省吾の『a long good-bye(長い別れ)』

である。



最初のセレクトでいきなり”最期”を歌う曲を

選ぶのは僕らしいといえばそうなのだが。



思い出に残る曲というのは

やはりその当時の自分を掘り起こすための

キー(鍵)になることが多く

この曲もしっかり心の奥底にこびりついて

おそらく一生消えることのないもの

になる気がしている。



”もしいつか街角で出会えたら

はじめからやりなおせるかい…”



あてのない再会を願うこのフレーズ

(心の中で語りかけているのだろうか)と

目の前にある現実”a long good-bye”が

数少ないながらもいくつかの恋愛を

経験した僕にも痛いほど伝わってくる。



”愛することは罪なのか

こんなにも重すぎる罰背負い別れてゆくなんて”



長い静寂、そぼ降る雨の音から始まる曲が

終盤にかけて胸に突き刺さるような

まさに重過ぎる言葉を乗せて

うねり広がってゆくさまは

数多くのバラードの名曲を作り上げた

浜省の中でもまさに一押しの一曲。



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